エルダーフラワーは香りが良く病害虫にも強いハーブなので、自家栽培をされる方に人気があります。
地植えではなくてプランターなどを使って手軽に育ててみたいけれど、ベランダでも上手に育てることができるのか?またエルダーフラワーは越冬できるハーブなのか?といった疑問をお持ちの方も多いのではないかと思います。
この記事では、エルダーフラワーのベランダでの育て方や、エルダーフラワーの越冬対策・苗植えの時期についてもお伝えしていきますので、ぜひご参考にしてみてください。
※ハーブには体へ働きかける力があります。持病のある方・妊娠中の方・授乳中の方・お子様は、摂取する前に必ずかかりつけの医師・薬剤師へお尋ねください。
エルダーフラワーの育て方は?ベランダで育てるときのコツを紹介!
エルダーフラワーをベランダで育てる場合、上手な育て方はあるのでしょうか?ベランダで育てるときのコツが分かれば挑戦してみたくなりますよね。
ここではエルダーフラワーのプランターでの育て方やそのコツについてお伝えしていきます。
エルダーフラワーの育て方とコツ【ベランダ編】
エルダーフラワーを育てる場合、実際に何が必要なのか、どのタイミングでどんな作業が必要なのかをお伝えしていきます。
はじめに用意するもの
- プランターもしくは植木鉢(苗よりも1~2まわり大きめがいいです)
- エルダーフラワーの苗
- 弱アルカリ性の土(市販の園芸用のもので大丈夫です)
- 移植ゴテ
- じょうろ等の水やり道具
植え方
- プランターに土を入れる(縁から1~2センチ下くらい)
- 土に苗よりも少し大きめの穴を移植ゴテで掘る
- ポットから苗を取り出して根を軽くほぐす
- 苗を植え付ける
- 水やりをする
エルダーフラワーを植えた後、しっかり成長してもらうためのコツがいくつかありますので、そちらをご紹介していきます。
- 風通し、日当たりの良い場所に置く
- 表面の土が乾いたら水やりをする(水やりのしすぎは根腐れの危険があります)
- 春と秋に肥料を与える(3月、9月)
エルダーフラワーは土質はさほど選ばず、水やりも表面が乾いてからで大丈夫なので、あまり手がかからないハーブだと思います。すくすく成長しますし、病害虫にも強いです。
ただ、エルダーフラワーは【木】のため、成長をほったらかしにするとベランダでの栽培が厳しくなってくることもあります。
その点については次でお伝えしていきます。剪定についてのお話です。
エルダーフラワーはどれくらい大きくなる?ずっとベランダでも育てられる?
エルダーフラワーは低木、もしくは小高木樹という分類になります。そのため、大きくなると10メートル程度になることもあります。そんな大木、ベランダで育てるのは無理じゃない?と思いますよね。
ですが、冬の間に剪定をすることで巨木化を防ぐこともできます。剪定といっても、どのような枝を選べばいいのでしょうか?ここではエルダーフラワーの剪定方法と、その時期についてご紹介します。
- 枯れてしまった枝
- 伸びすぎた枝
- 上向きの枝
- 幹から伸びている細い枝
これらを切り落としていきます。割と大胆に切ってしまって大丈夫です。
剪定をすることで木を大きくしすぎないこともできますが、一番は、枝の間の風通しをよくすることで、夏場の病害虫の発生の予防にもなります。
剪定の時期
剪定の時期ですが、秋になって落葉した後、11月~2月頃が適しています。
エルダーフラワーは高温多湿が得意ではないので、夏場に枝が密集しないよう、落葉が終わったこの時期に剪定しておくことをおすすめします。
エルダーフラワーを苗から育てる方法!越冬対策や苗植えの時期も
エルダーフラワーを苗から育てるにあたって、越冬対策や苗植えの時期など気を付けたほうがいいことはどれくらいあるのでしょうか?
ここでは、実際にベランダでエルダーフラワーを育てていく上での必要な対策や、注意すべき時期についてお伝えしていきます。
エルダーフラワーの苗選びの注意点は?
苗選びのときの注意点として、次の3点は確認してみてください。
- 枝ぶりが良い
- 根元がしっかりしている
- 下葉が枯れていない
他にも、根腐れしていないか、虫がついていないかなど、細かくチェックできれば安心です。
通販の場合は直接確認することが難しい部分もあると思いますが、写真などで確認できるか問い合わせてもいいかと思います。
エルダーフラワーの苗植えの時期はいつがいい?
いざエルダーフラワーを植えてみよう!となっても、エルダーフラワーの苗植えはいつでも大丈夫というわけではありません。実は、苗を植えるのに最適な時期があります。
エルダーフラワーの苗植えは、
- 春:3月~5月
- 秋:9月~10月
この時期が苗植えの時期として適しています。
暑すぎず寒すぎずという時期なので、作業をするのにもいい時期でありがたいです。
エルダーフラワーの越冬対策は必要?
エルダーフラワーは寒さに強いため、特別な越冬対策は必要ありません。
とはいえ、冬場は以下ような環境にはご注意ください。
- 積雪量が多い→雪の重みで枝が折れる可能性があります。
- 霜害が想定される→霜で根が駄目になる可能性があります。
日本の冬は地域によって降雪量や気温の差が大きいです。いくらエルダーフラワーが寒さに強いとはいえ、気象条件や環境によっては傷んでしまうことも考えられます。
実は、雪の下で越冬するあのラベンダーでさえ、霜で凍り付いて駄目になってしまった経験があります・・・。なので、お住まいの地域の気候によっては、個人的には越冬対策は必要だと考えています。
できれば、同じ地域でハーブなどを育てている方などからお話を聞いて、越冬対策が必要か否か判断するのが一番いい方法だと思います。経験上の貴重なお話が聞けるのはとっても心強いです!
私の住んでいる所は冬期は積雪もありますが、霜や、冷たくて強い風が吹くことが多いので、【寒冷紗】、これは必須アイテムになっています。霜だけではなく、防寒・防風対策にも使えるため、非常に重宝しています。
まとめ
エルダーフラワーをベランダで育てる際のコツをご紹介しました。
ベランダでの育て方では、風通しと日当たりの良い場所に置くことが重要です。適切な水やりと春と秋の肥料の与え方を覚えて、手間をかけずに健康な成長をサポートしましょう。
また、剪定も重要で、冬に落葉後に行うことで枝の間の風通しを良くし、病害虫の予防につながります。
越冬対策は寒冷紗などの保護材を使用し、地域の気候に合わせて適切な対策を取りましょう。これらのコツを押さえて、ベランダでも楽しくエルダーフラワーを育ててみてくださいね。
実は、エルダーフラワーには【植えてはいけない】といわれることがあります。その理由はなぜなのかについて、下記の記事でお伝えしています。そちらも参考にして、エルダーフラワー栽培を楽しんでくださいね!
>>エルダーフラワーを植えてはいけない理由は?地植えの注意点についても!