レモンバームとレモングラスは、どちらも爽やかなレモンのような香りを楽しめる人気のハーブです。
名前も香りも似ているため、「レモンバームとレモングラスは同じ植物?」「見た目や香りはどう違う?」「ハーブティーや料理なら、どっちを選べばいい?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、レモンバームとレモングラスはまったく別の植物です。
レモンバームはシソ科で、ミントのような丸みのある葉が特徴です。一方、レモングラスはイネ科で、ススキのような細長い葉を伸ばします。
さらに、香りや味、料理への使い方、育てるときに好む環境にも違いがあります。
この記事では、レモンバームとレモングラスの違いを早見表で比較しながら、見た目・香り・使い方・育て方の違いや、どちらを選べばよいのかをわかりやすく紹介します。
レモンバームとレモングラスの違い【早見表】
まずは、レモンバームとレモングラスの主な違いを表で比較してみましょう。
| 比較項目 | レモンバーム | レモングラス |
|---|---|---|
| 分類 | シソ科の多年草 | イネ科の多年草 |
| 見た目 | ミントに似た丸みのある葉 | ススキのような細長い葉 |
| 香り | やさしく爽やかなレモン系 | はっきりした爽やかなレモン系 |
| 味わい | 比較的やわらかい | すっきりした風味 |
| ハーブティー | やさしい風味を楽しみたい人向き | すっきりした風味が好きな人向き |
| 料理 | サラダ・デザート・飲み物など | スープ・カレー・エスニック料理など |
| 育てる環境 | 日なた~半日陰でも育てやすい | 暖かく日当たりのよい場所を好む |
| 寒さ | 比較的強い | 弱い |
大きな違いは、植物そのものの種類と葉の形です。
レモンバームはシソ科なので、ミントやシソを思わせる葉をしています。一方のレモングラスはイネ科なので、株元から細長い葉が何本も伸びます。
どちらも「レモン」という名前が付いていますが、レモンの仲間というわけでも、同じ植物の品種違いというわけでもありません。
レモンバームとレモングラスは見た目や香りが違う
名前だけを見るとよく似ているレモンバームとレモングラスですが、実際の植物を見るとかなり違います。
見た目・葉の形の違い
レモンバームの葉は、丸みがあり、縁がギザギザしています。見た目はミントによく似ており、葉が茎の周りに広がるように育ちます。
一方、レモングラスはススキのような細長い葉が特徴です。株元から細い葉がまとまって伸びるため、レモンバームとは見た目だけでも簡単に見分けられます。
「レモンバームとレモングラスのどちらかわからない」という場合は、まず葉の形を確認してみてください。
- 丸みのあるミントのような葉:レモンバーム
- 細長いススキのような葉:レモングラス
この違いを覚えておけば、苗を購入するときにも見分けやすいでしょう。
香りと味わいの違い
レモンバームとレモングラスには、どちらにもレモンを思わせる爽やかな香りがあります。
ただし、香りの印象は少し異なります。
レモンバームは、やさしく爽やかなレモン系の香りが特徴です。葉を軽く触ったりこすったりすると、ふんわりとした香りを感じられます。
レモングラスは、よりすっきりした印象のレモン系の香りが特徴です。料理の香りづけにもよく利用されるため、エスニック料理が好きな方にはなじみのある香りかもしれません。
ハーブティーで飲み比べる場合も、やわらかな風味が好きならレモンバーム、すっきりした風味が好きならレモングラスから試してみると選びやすいでしょう。
植物の分類もまったく違う
レモンバームとレモングラスの名前が似ている理由は、どちらもレモンを思わせる香りを持っているからです。
植物としては、レモンバームがシソ科、レモングラスがイネ科に分類されます。
つまり、名前は似ていますが植物としてはかなり離れた存在です。
ちなみに、レモンのような香りを持つ植物には「レモンバーベナ」などもあります。こちらもレモンバームやレモングラスとは別の植物なので、苗やハーブを購入するときには名前をよく確認しましょう。
レモンバームとレモングラスの使い方の違い
レモンバームとレモングラスは、どちらもハーブティーとして楽しめます。
しかし、料理ではそれぞれ得意な使い方が少し違います。
レモンバームはサラダや飲み物にも使いやすい
レモンバームは、やわらかい葉と爽やかな香りを生かしてさまざまな方法で楽しめます。
代表的なのはハーブティーです。フレッシュな葉を使うこともできますし、乾燥させたものを使うこともできます。
また、生の葉をサラダに加えたり、デザートや飲み物の飾りとして利用したりする方法もあります。
- ハーブティー
- サラダ
- デザート
- ハーブウォーター
- 飲み物の飾り
葉そのものを料理に取り入れやすいため、家庭で育てたハーブを気軽に使いたい方にも向いています。
レモングラスはスープやカレーの香りづけに使いやすい
レモングラスもハーブティーとして楽しめますが、料理の香りづけにもよく使われます。
特に有名なのがタイ料理などの東南アジア料理です。
スープやカレーなどに加えると、レモングラス特有の爽やかな香りを料理にプラスできます。
- ハーブティー
- スープ
- カレー
- エスニック料理
- 肉や魚料理の香りづけ
レモンバームと比べると、料理にしっかり香りを付けたいときに使いやすいハーブといえるでしょう。
レモンバームとレモングラスは一緒に飲める?
レモンバームとレモングラスは、それぞれ単独でハーブティーとして楽しむだけでなく、ブレンドして楽しむ方法もあります。
レモンバームのやさしい風味と、レモングラスのすっきりした香りを組み合わせることで、単体とは違った味わいになります。
初めて組み合わせる場合は同じくらいの量から試して、香りや味の好みに合わせて割合を調整するとよいでしょう。
レモンバームとレモングラスは育て方にも違いがある
レモンバームとレモングラスは、好む環境や寒さへの強さにも違いがあります。
| 比較項目 | レモンバーム | レモングラス |
|---|---|---|
| 日当たり | 日なた~半日陰 | 日当たりのよい場所 |
| 寒さ | 比較的強い | 弱い |
| 生育の特徴 | 旺盛に育ち広がりやすい | 暖かい時期によく成長する |
レモンバームは比較的育てやすいハーブですが、生育旺盛で環境によっては広がりすぎることがあります。
一方、レモングラスは暖かさと日当たりを好みます。寒さには弱いため、冬の寒さが厳しい地域では管理に注意が必要です。
このように、同じレモン系の香りを持つハーブでも、育てやすい環境は同じではありません。
レモンバームの詳しい育て方については、以下の記事で紹介しています。
- レモンバームを植えてはいけない理由は?毒性や繁殖力についても徹底解説!
- レモンバームは室内で育てられる?失敗しない育て方も解説!
- レモンバームを鉢植えする際の鉢のサイズは?栽培のポイントについても!
- レモンバームの冬の水やりのポイントは?冬季ケアの注意点についても!
レモンバームとレモングラスはどっちがおすすめ?
レモンバームとレモングラスのどちらを選ぶか迷った場合は、使いたい目的から考えるとわかりやすいです。
やさしい香りや幅広い使い方ならレモンバーム
レモンバームは、やさしいレモン系の香りと比較的やわらかな葉が特徴です。
ハーブティーはもちろん、サラダやデザート、飲み物などにも使いやすいため、「家庭で育てたハーブをいろいろな方法で楽しみたい」という方に向いています。
見た目もミントに似ていて扱いやすく、ハーブ栽培を始めたい方にも取り入れやすい植物です。
すっきりした香りやエスニック料理ならレモングラス
レモングラスは、すっきりした爽やかな香りが魅力です。
ハーブティーだけでなく、スープやカレーなどの香りづけにも使いやすいため、タイ料理などのエスニック料理が好きな方にも向いています。
料理に特徴的な爽やかな香りを加えたい場合は、レモングラスを選ぶとよいでしょう。
簡単に分けると、次のように考えると選びやすくなります。
- やさしい風味のハーブティーを楽しみたい:レモンバーム
- サラダやデザートにも使いたい:レモンバーム
- すっきりした風味が好き:レモングラス
- スープやカレーなどの料理に使いたい:レモングラス
どちらが優れているということではなく、香りの好みや使いたい料理によって選ぶのがおすすめです。
レモンバームとレモングラスの違いについてよくある疑問
レモンバームとレモングラスは同じ植物?
同じ植物ではありません。
レモンバームはシソ科、レモングラスはイネ科に分類される別の植物です。
どちらもレモンを思わせる香りがすることから似た名前が付いていますが、葉の形や育ち方、料理への使い方などにも違いがあります。
レモンバームとレモングラスは代用できる?
どちらにもレモンを思わせる香りがあるため、ハーブティーなどでは好みに応じて使い分けられる場合があります。
ただし、料理では完全な代用品とは考えないほうがよいでしょう。
たとえば、レモングラスを使うエスニック料理をレモンバームに置き換えると、香りや料理全体の印象が変わります。
反対に、レモンバームの生葉をサラダやデザートの飾りに使う場面で、細長いレモングラスをまったく同じように使用するのも向いていません。
ハーブティーでは好みで使い分けやすいものの、料理ではそれぞれの特徴に合った使い方をすると覚えておくとよいでしょう。
レモンバームとレモングラスは一緒に育てられる?
同じ家庭で育てることはできますが、好む環境や寒さへの強さには違いがあります。
特にレモングラスはレモンバームより寒さに弱いため、冬の管理方法が同じになるとは限りません。
管理しやすさを考えるなら、それぞれ別の鉢で育てる方法もおすすめです。
レモンバームとレモングラスはどちらがハーブティーに向いている?
どちらもハーブティーとして楽しめます。やさしく穏やかな風味が好みならレモンバーム、すっきりした爽やかな風味が好みならレモングラスを選ぶとよいでしょう。
どちらか一方が優れているわけではないため、香りや味の好みに合わせて選ぶのがおすすめです。
まとめ|レモンバームとレモングラスはまったく違う植物
レモンバームとレモングラスは、名前やレモンのような香りが似ていますが、植物としてはまったく別のものです。
| 比較項目 | レモンバーム | レモングラス |
|---|---|---|
| 分類 | シソ科 | イネ科 |
| 葉の形 | ミントのような丸みのある葉 | ススキのような細長い葉 |
| 香り | やさしいレモン系の香り | すっきりしたレモン系の香り |
| 料理での使い方 | サラダ・デザートなどに使いやすい | スープ・カレーなどの香りづけに使いやすい |
| 寒さ | 比較的強い | 弱い |
ハーブティーならどちらも楽しめますが、やさしい風味が好みならレモンバーム、すっきりした風味が好みならレモングラスから試してみるとよいでしょう。
同じ「レモン」の名前を持つハーブでも、見た目や香り、使い方、育ち方には大きな違いがあります。
自分がどのように使いたいのかを考えながら、好みに合ったハーブを選んでみてください。

