レモンバームとレモングラスは、どちらもレモンの香りを持つ人気ハーブですよね。
でも、実際に使ってみると、「それぞれの違いが分からない」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、レモンバームとレモングラスの香り・効能・栽培・使い方の4つの視点から徹底比較して、ハーブティーや料理、アロマでの楽しみ方について解説していきます。
レモンバームとレモングラスの違い【早見表】

レモンバームとレモングラスの違いについて、要点を早見表でチェックしていきましょう。違いをサッとつかんでおくだけでも、実際に使用するときの役に立ちます。
| 項目 | レモンバーム | レモングラス |
|---|---|---|
| 分類 | シソ科・多年草(メリッサ) | イネ科・多年草(日本では一年草扱いも) |
| 香り | 甘めのレモン+ミント調 | シャープなシトラス調 |
| 向いているシーン | 就寝前・リラックス | 朝昼・気分転換 |
| 栽培 | 半日陰〜適湿・切戻しで更新 | 日当たり・排水最優先・霜に弱い |
| 主な使い方 | ティー/サラダ/デザート | スープ/カレー/ティー |

レモンバームとレモングラス、こうしてみると違いがよく分かりますね。ここからはそれぞれの違いについて細かく見ていきたいと思います。
レモンバームとレモングラスの基本情報

レモンバームとレモングラス、どちらも名前に【レモン】が付いているので似ているような感じを受けますが、実は植物の分類も性質もまったく異なります。ここでは、レモンバームとレモングラスの見た目や香り、味わいの特徴を比較して、それぞれの個性を詳しく見ていきましょう。
名前と分類の違い
- レモンバーム(メリッサ):シソ科/多年草。和名「セイヨウヤマハッカ」。
- レモングラス(コウスイガヤ):イネ科/多年草(日本では一年草扱いになることも)。
香りと味わいの特徴
- レモンバーム:ミント系に近い甘さのあるレモン香。やさしい風味でリラックス向き。
- レモングラス:シトラスが立つシャープな香り。すっきりした味わいでリフレッシュ向き。
見た目・葉の違い
- レモンバーム:楕円のちりめん状の葉。やわらかく手もみでも香りが出やすい。
- レモングラス:細長い葉・株立ち。調理は茎を叩いて香りを出すのが基本。
他に、混同されがちなレモンバーベナ(クマツヅラ科)という香りの近いハーブもあります。こちらも風味は爽やかでティー向きですが、分類も育て方も別物です。
レモンバームとレモングラスの効能・成分の違い

レモンバームとレモングラスは香りの印象だけでなく、含まれる成分にも違いがあります。レモンバームはリラックス作用が、レモングラスは気分を切り替えるリフレッシュ効果が期待されます。それぞれの働きと、ブレンドしたときの相乗効果についても見ていきましょう。
レモンバーム:落ち着きをサポート
レモン様のやさしい香りでリラックス目的に人気。夜のティーや就寝前のルーティンに◎。
レモングラス:気分を切り替えるサポート
シャープなシトラス香でリフレッシュに最適。気分転換・食事前後の一杯としても。
レモンバームとレモングラスの相乗効果
「落ち着き×すっきり」の良いとこ取りができるのが、レモンバーム+レモングラスのブレンド。香りの立ち上がりと余韻のバランスが取りやすく、初心者にもおすすめです。
レモンバームとレモングラスの栽培方法の違い

レモンバームとレモングラスとでは育て方も異なります。日照・水やり・温度管理などのポイントを押さえることで、どちらも元気に育てることができます。ここでは、初心者でも失敗しにくい栽培のコツについてもご紹介していきます。
レモンバームの育て方(半日陰・適湿)
- 日照:日当たり〜半日陰。真夏の直射は避ける。
- 水やり:表土が乾いたらたっぷり。過湿は根腐れに注意。
- 土・鉢:排水の良い培養土。鉢は一回り大きめが安心。
- 剪定:茂ったら切戻しで更新。脇芽でふさふさに。
レモングラスの育て方(陽当たり・排水)
- 日照:6時間以上の直射推奨。光が弱いとヒョロつきやすい。
- 水やり:乾いたらたっぷり。排水を最優先(腰水厳禁)。
- 土・鉢:根張り良いので深めの鉢。株元の風通しを確保。
- 寒さ:霜に弱い。寒冷地は室内取り込みや株分けで更新。
寒冷地での越冬は、霜害などがあるため注意が必要です。スペースに余裕があれば室内外を問わず使える園芸ラックなどもおすすめです◎
レモンバームとレモングラスの使い方の違い

レモンバームとレモングラスは、香りを活かした使い方がさまざまです。ハーブティーや料理、アロマとして日常に取り入れることで、それぞれの魅力を手軽に楽しめます。バスソルトなどの香り製品も注目です。
レモンバームの使い方
- ハーブティー:やさしい風味。就寝前の一杯に。
- 料理:刻んでサラダ・魚料理・ヨーグルトに。
- アロマ:フレッシュ葉を手もみして芳香浴に。
レモングラスの使い方
- 料理:スープ・カレー・炒め物に。茎を叩いて香り出し。
- ハーブティー:食後のすっきり一杯に◎。
- シロップ:デザートや炭酸割りにも合う。
「香り製品」で楽しむ(バスソルトなど)
シトラス&ハーブのブレンドは入浴剤でも人気。お風呂で香りを楽しみたい方は、レモングラス×レモンバーム系のバスソルトもチェック。
レモンバームとレモングラスのブレンドティーの楽しみ方

レモンバームとレモングラスは、ブレンドすることで香りと味のバランスが絶妙に。ここでは、おすすめの割合や飲むタイミングなど、実践しやすいコツを紹介します。
- おすすめ比率:レモンバーム2:レモングラス1(やさしめ)/1:1(シャープめ)。
- 飲むタイミング:日中は1:1でリフレッシュ、夜は2:1で穏やかに。
- はじめの一歩:初心者は市販のブレンドティーから試すと失敗しにくいです。
やさしい香りのブレンドを試してみたい方は、人気のブレンドティーもおすすめです。自分でブレンドするより手軽に、香りのバランスが楽しめます。
レモンバームとレモングラスの違いについてのQ&A

レモンバームとレモングラスを育てたり使ったりする中で、よく寄せられる疑問をまとめました。初心者の方がつまずきやすいポイントを、分かりやすく解説します。
Q. レモンバームとレモングラスは一緒に育てられますか?
A. 日照と水分の好みが少し違うため、鉢は分けて管理すると失敗しにくいです。
Q. レモンバームとレモングラスのお茶はどちらが飲みやすい?
A. 飲み口はレモンバームがやさしい、レモングラスのほうがシャープな風味に感じられることが多いです。ペパーミントなどをプラスしてブレンドで楽しむこともできます。
Q. レモンバームとレモングラスは料理に使える?
A. アジア料理やスープにはレモングラス、サラダやデザートにはレモンバームが相性が良く頻繁に使われています。
まとめ

レモンバーム=落ち着き、レモングラス=切り替え。
香りの方向性が異なるからこそ、場面で使い分けると日常がぐっと豊かになります。
お茶や料理にも、ぜひ気軽に取り入れてみてください。
▶ レモンバームの育て方!室内で栽培する際に注意すべきポイントとは?
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