冬になると色鮮やかな花を咲かせる、シャコバサボテンとカニサボテン。見た目がよく似ているため、「どこが違うの?」「葉の形で見分けられる?」と迷いますよね。
実は、シャコバサボテンとカニサボテンの大きな違いは茎節の形・花の咲き方・開花時期の3つです。シャコバサボテンは縁がギザギザしているのに対し、カニサボテンは丸みを帯びています。
この記事では、両者の違いを分かりやすくまとめ、花が咲いていないときの見分け方や育て方についても紹介します。
シャコバサボテンとカニサボテンの違いは?
シャコバサボテンとカニサボテンは、どちらもブラジル原産のサボテン科シュルンベルゲラ属の植物です。
カニサボテンは「カニバサボテン」とも呼ばれます。ただし、園芸店では交雑種も多く流通しているため、名前だけでは区別しにくい場合もあるんです。
まずは、代表的な特徴を比較してみましょう。
| 比較項目 | シャコバサボテン | カニサボテン |
|---|---|---|
| 茎節の形 | 尖ったギザギザがある | 縁に丸みがある |
| 花の形 | 左右非対称 | 比較的整った形 |
| 花の向き | 横向き・やや上向き | 下向き |
| 開花時期 | 11~1月頃 | 1~3月頃 |
※代表的な特徴です。交雑種や栽培環境によって違いがあります。
茎節の形とギザギザの違い
両者を見分けるとき、まず注目したいのが茎節の形です。葉のように見える緑色の部分は、実は茎が変化したもの。よく観察すると、縁の形に違いがあります。
シャコバサボテンは、その形が甲殻類のシャコに似ていることから名付けられました。一方、カニサボテンはカニの脚を連想させる、丸みのある茎節が特徴です。
花が咲いていない時期は、この部分を見比べるのがポイント。ただし、交雑種には中間的な特徴を持つものもあるため、茎節だけでは判断できない場合もあります。
花の形や咲く向きの違い
花が咲いているときは、その形や向きも見分けるポイントになります。
シャコバサボテンは、横向きまたはやや上向きに花を咲かせるのが特徴。花筒が長く、横から見ると左右非対称な形をしています。
一方、カニサボテンは下向きに垂れ下がるように花を咲かせ、比較的整った形をしています。
花の向きだけで判断せず、茎節の形も一緒に確認してみてくださいね。
開花時期の違い
シャコバサボテンとカニサボテンは、花が咲く時期にも違いがあります。
- シャコバサボテン:主に11~1月頃
- カニサボテン:主に1~3月頃
シャコバサボテンは晩秋から冬、カニサボテンは冬から春先にかけて咲く傾向があります。
ただし、開花時期は品種や栽培環境によって変わります。あくまで見分ける際の目安として考えましょう。
デンマークカクタスや交雑種との違い
シャコバサボテンを調べていると、「デンマークカクタス」や「クリスマスカクタス」といった名前も出てきますよね。
これらは近い仲間の植物ですが、園芸上の名前と植物学的な分類が必ずしも一致するわけではありません。
ここでは、名前の違いや交雑種との関係について整理していきましょう。
デンマークカクタスとは?
デンマークカクタスは、デンマークで品種改良されたシャコバサボテン系の園芸品種を指す流通名です。
赤やピンク、白、オレンジなど、さまざまな花色の品種があり、秋から冬にかけて園芸店で見かけることも多いですね。
交雑種はどう見分ける?
シャコバサボテンとカニバサボテンには、両者を掛け合わせた交雑種も存在します。
代表的なものが、シュルンベルゲラ・バックレイ(Schlumbergera × buckleyi)です。
交雑種には、茎節の形や花の咲き方など、両者の中間的な特徴を持つものもあります。そのため、見た目だけで正確な種類を判断するのが難しい場合もあるんです。
ラベルがない場合は、茎節だけでなく花の形や開花時期も合わせて観察すると、種類を調べる際の手がかりになりますよ。
シャコバサボテンとカニサボテンの育て方に違いはある?
シャコバサボテンとカニサボテンは近い仲間なので、基本的な育て方はほぼ同じです。
どちらも一般的な砂漠のサボテンとは異なり、ブラジルの森林に自生する着生サボテン。強い直射日光や過湿を避け、季節に合わせて管理してあげましょう。
日当たりや水やりの基本
どちらも明るい日陰や、レースカーテン越しに光が入る場所を好みます。特に夏は、強い日差しによって茎節が傷むこともあるため、半日陰で管理すると安心ですね。
水やりは、次のポイントを意識しましょう。
- 春から夏の生育期は、土の表面が乾いたら水を与える
- 鉢底から流れ出た水は、受け皿にためない
- 花が終わった後は、水やりの回数を減らす
- 水はけのよい用土を使用する
サボテンだからといって、一年中乾燥させておけばよいわけではありません。
特に生育期は、土の状態を確認しながら適度に水を与えることが大切です。
冬越しと寒さへの対策
シャコバサボテンもカニサボテンも、冬は凍結や冷たい風を避けて管理しましょう。
カニバサボテンは比較的涼しい環境に自生する種類ですが、どちらも厳しい寒さが続く屋外での冬越しには向いていません。
また、つぼみがついてから頻繁に鉢を移動すると、環境の変化によってつぼみが落ちてしまうことも。暖房の風が直接当たる場所にも注意してくださいね。
冬の詳しい管理方法については、関連記事「シャコバサボテンの冬越しは屋外でも大丈夫?最低気温の目安と室内での管理方法も!」で紹介しています。
シャコバサボテンとカニサボテンのよくある質問
花が咲かないときはどうすればよいですか?
まずは日照時間や夜間の温度、株の健康状態を確認しましょう。
どちらも秋に日が短くなり、夜間の気温が下がることで花芽がつきやすくなります。
夜遅くまで室内照明が当たる場所では、花芽がつきにくくなることも。秋は夜間に十分な暗さを確保できる場所で管理してみてくださいね。
シャコバサボテンとカニサボテンは寄せ植えできますか?
基本的な栽培環境が似ているため、同じ鉢に寄せ植えすることもできます。
ただし、株の大きさや生育状態が異なると、水やりや植え替えのタイミングを合わせにくくなる場合もあります。
初めて育てる場合は、それぞれ別の鉢で管理すると、株の状態を確認しやすいですよ。
購入するときはどこを確認すればよいですか?
品種ラベルと茎節の形を確認しましょう。元気な株を選ぶために、次のポイントもチェックしておくと安心です。
- 茎節に変色や傷みがない
- 害虫がついていない
- 鉢土が極端に湿っていない
- つぼみや花に傷みがない
開花株を購入する場合は、まだつぼみが残っているものを選ぶと、長く花を楽しめますね。
まとめ|シャコバサボテンとカニサボテンは茎節の形で見分けよう
シャコバサボテンとカニサボテンは、茎節の形・花の咲き方・開花時期に違いがあります。
シャコバサボテンは茎節の縁に尖ったギザギザがあり、秋から冬にかけて花を咲かせるのが特徴。一方、カニサボテンは茎節の縁が丸く、冬から春先にかけて開花する傾向があります。
ただし、園芸店では交雑種も多く販売されているため、ひとつの特徴だけでは判断しにくい場合もあります。
花が咲いていないときは茎節の形を、開花しているときは花の向きや咲く時期も合わせて確認してみてくださいね。
どちらも基本的な育て方はほぼ同じです。それぞれの特徴を知って、季節ごとに美しい花を楽しみましょう。
